アンジェラ・・・・
ドイツ生まれのアンジェラは園芸種としてよく見かけられます。 デザインセンスの良い庭では、アーチにしたり、フェンスやガーデンウォールなど一面に花を咲かせた見ごたえのあるバラを見かけます。 一度に多くの花を咲かせ、ローズピンクと葉のグリーンの組合せが華やかさの中に落着いた雰囲気を創り出しています。 たくさんの花が一面に咲く様子は迫力があるのですが、少々重たく感じられます。 これまでに見たアンジェラの飾り方でセンスの良い例をご紹介しましょう。 一面に花が咲いている様子は先ほどと同じなのですが、所々花も葉も無く透かしたように見える部分があり、その空間は借景となってバラの壁全体が軽く見え、 不思議な絵画のようにデザインされていました。 良く見るとバラは垣根に使うガーデン用品に這わせているのではなく、 工事現場で足場に使われる鉄パイプで組み立てられた格子に絡まり巧妙に隠されていて感心した思い出があります。 もう一つは、ガーデン用品の代わりに焼き目を入れた廃材を切りそろえてデザインされた垣根にアンジェラを這わせ、 焼き色とバラの色の組合せが絶妙な庭を見たことがあります。 撮影では、全体を写しこむ事も良いのですが、部分的に花の集まり具合や、葉とのバランス、背景との組合せなど、様々な構成パターンを試してみると豊かな 表現内容になります。